銀河ノコモリウタ/ kawole /片岡 薫

ginganokomoriuta

11,000円(税込12,100円)

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「銀河のコモリウタ」

作・著:kawole/片岡薫



“星とわたしをつなぐ音”



宮沢賢治をテーマに、詩人、音楽家、美術家ら総勢74人による「声」と「音楽」で綴られる未来絵巻、音の絵本。2枚組CD付き特製ビジュアルブックです。

作者はkawoleこと片岡薫。

世界各地の少数民族を訪れてフィールドワークを行い、「こえ」と「ことば」の可能性を通じて表現する音楽家、kawoleさん。
南米の先住民や中国の少数民族…
国境を越えて、ボーダレスに活動する音楽家が次にフォーカスしたのは宮沢賢治でした。

コムデギャルソンとのコラボなど、国内外で活躍する美術家、安野谷昌穂さんよる手刷り木版画特製ブックスリーブケース入り。100部限定、エディションNo.が入った、スペシャルな美術本仕様です。




詳細説明



朗読とうた、それぞれ2枚のCDにまとめられたビジュアルブック。

裏表それぞれ「ひらく」と「無」の文字で終わる、ジャバラ折りの美しい絵巻は、全部開くと両面で6mを超えます。製本の職人さんが手貼りすることにより、実現しました。

絵は冒頭でご紹介した美術家の安曇野さん、デザインはファッションブランドや美術館、展覧会などのアートディレクションを行う小池アイ子さんが担当。
すでに完成しているにも関わらず、印刷の直前までより良いものを求めて切磋したという熱量が宿っているのか、洗練した美しさだけではない、手に取るだけで胸の奥底に響いてくる何かがあります。

ほんの小さな部分にまで、まるで暗号かのようにそれぞれの意図が張り巡らされていて、それらを辿っていくうちに、いつの間にやら思考の旅へ。

そこにkawoleさんの、風のように爽やかな歌声が駆け抜けます。

“月は高く 草は萌えている
いつでもそこに 音は満ちている”
「月夜の太鼓の手毬唄 あの山をこえて」より

意識を向ければ、いつでもそこにはたくさんの音で満ち溢れている。耳をすませばいつもの世界が美しく変容していく。それはあたらしい世界への入り口なのかもしれません。





視聴について



kawoleさんのinstagramより収録曲が使われたムービーを見ることができます。

「Reflect Iwate 星を映して。」

土地にレイヤーされてきた出来事や集合意識、貝や植物などの生命体が歌い出すように、声と音を50層以上のトラックで重ねて制作されました。

@kawole_utautauのInstagram動画をチェック





収録内容




全24トラックの解説と編集岡澤浩太郎さんによる編集後記「銀河ノコモリウタ」InnerGuide付き。

寄稿と朗読:管啓次郎(詩人)、柴田元幸(翻訳家)、小島ケイタニーラブ(シンガーソングライター)、辺口芳典(詩人)

朗読・うた:kawole
ギター:IsaGuitara
パーカッション:渡辺亮
チェロ:竹中裕深

朗読:ひきだりえ、有山恵子、青山千恵美、南奈緒美


作・著:kawole/片岡薫
美術:安野谷昌穂
デザイン:小池アイ子
編集:岡澤浩太郎(八燿堂)
発行:Musica Otras Canciones また、ある一つの音楽


収録地:岩手県、東京都、神奈川県、静岡県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、鳥取県、島根県、広島県、岡山県、長野県、富山県


SOUND ART BOOK「銀河ノコモリウタ」
DISC1 うたとことば

1.この森をぬけて
2.Latatata 鳥はうたう〜七つ森のそのひとつ「鶯宿はこの月の夜を雪ふるらし」
3.空のコラール
4.イラッサ・オレイヨ
5.かしわばやしの夜
6.森と人と精霊のまつり
7.心象スケッチ「夏と庭」
8.matataki 星めぐりの歌 children pianos
9.星を映して Reflect IWATE
10.光の翼
11.Asi muy lindo es? Sacred re-meeting
12.月夜の太鼓の手まり唄
13.わたしがいた夢 When I was dreaming
14.ディアラヂット、星のシグナル
15.方舟 (guest: Kapiw&Apappo アイヌ民謡)

DISC2 ことばとおと

1.イーハトヴ童話「注文の多い料理店 」序 kono-mori-wo-nukete
「声の星座」
2.「星と渡り鳥」管啓次郎
3.「荒涼館」第一章書き出し 柴田元幸
4.「琥珀泥棒」小島ケイタニーラブ
5.「けんさんへ」辺口芳典
6.「箱庭 KENJI Bricolage landscapes」kawole
7.「あの、切り裂くような青空の下で」ひきだりえ、有山恵子、青山千恵美、南奈緒美
8.「真空溶媒」宮沢賢治 56人のさまざまな人による朗読リレー
朗読:
管啓次郎 (詩人) kawole (歌手) 小島ケイタニーラブ (シンガーソングライター) 柴田元幸 (翻訳家) 小田原良二、平井久美子 (食堂店主) 巽好幸 (マグマ学者) 辺口芳典 (詩人) いちえ(6才) 加藤博久(ブックストア店主) 瀧山雅人 (コーヒー焙煎士) 中村佳世 (カフェ店主) 太田晴子 (アパレルスタッフ) 片岡秀晁 (父) 新居幸治 (ファブリック・アーキテクチャー) 山本直樹 (米農家) 生駒理美 (看護師) 早坂大輔 (書店主) 柴田修兵、三宅優子 (映画館運営) 市ケ坪裕子 (子どもの本屋) 島川とも子 (麦芽あめ店主) 御舩秀 (旅館業「アザリア」河本緑石孫) 吉田地子 (花療法家) 井上憲次 (映画美術) 川内まり (セレクトショップ店主) 片岡美津代 (母) 實政奈々美 (染織作家) 鈴木潤二 (美容師) 森テツヤ (書店主) 山西康司 (芦屋神社宮司) 上田久美子 (脚本演出家) 大河真弓 (漁業) アーサー・ビナード (詩人) ミシマショージ (パン職人) 菊池純朗、洋子 (カフェ店主) 岡澤浩太郎 (編集者) 中原誠 (家具職人) 大竹央祐 (建築写真家) 武谷圭祐 (グラフィックファシリテーター) 、アンナ (気候金融コンサルタント) 的川英嗣 (茅葺職人) NeccoKanako (絵本作家) 早川幸太郎、由美 (百姓) 友金陽治 (林業)、千恵美(デザイナー) 岩崎勇(炭焼職人見習い) 、智恵(黒文字製品製造販売) 大前公子 (工芸店主) ニコラ・リバレ (イベントプロデューサー) 南部望 (社寺仏閣授与品企画) 南部白雲 (木彫刻師) 松井紀子 (絹織物業) 宮澤香帆 (小学校教諭・宮沢賢治曾姪孫)
(朗読順)

9.「どんぐりと山猫」field recorded at 六甲山




作者・著者について



片岡 薫 / kawole / かおる
奈良生まれ。

南米先住民や中国の少数民族など世界の民族の歌を訪ねるフィールドワークなど「声」と「ことば」の可能性を通して国境を越えて多岐にわたる活動を展開している。国内では唯一のカント・コン・カーハ(カーハと歌う歌)の歌い手。
朗読会の主催や声の瞑想会の開催など、さまざまに独自の表現を交えながら「ことばと音」を打楽器とともに歌い繋ぐ。





店主からのご紹介




当店は音楽のお店ではありせんが、kawoleさんにお願いして、置かせていただくことになりました。店を営む者として、この作品は絶対にご紹介したいと思ったのです、が… 実は半月ほど前から入荷していたのですが、ご紹介がすっかり遅くなってしまいました。

というのも、初めて開き、眺め、聴いた時の目が覚めるような感覚を、なんとか言葉にして伝えたいと思ったのですが、どうしても難しいのです。

深い瞑想から覚めた後のような、あらゆる感覚が開いていくようなあの感じ。
みんな同じ土から生まれ、そして同じ土に還っていくこと。その事実がただただ嬉しくなる…というような、そんな感覚。
的確な言葉を探してみたのですが、説明すればするほど、本質から離れていくみたいです。

“すべてはありのままで完璧である”

巷でよく聞くこの言葉が理想論なのではなく、実際にそうなのだということ。

ありがたいお言葉も実感が伴わなければ意味がありませんが、この作品はまさにその実感を与えてくれました。

お店でも聴けますので、気になる方はぜひ聴きにいらしてくださいね。
Kawoleさんの透き通った声は、美しいこの季節にぴったりです。





100年先の未来へ贈る100行の詩



2023年12月20日、宮沢賢治が「注文の多い料理店」の中の美しい序文を書き上げたちょうど一年後のこの日を祝して、「100年後の冬至祭」という朗読音楽会を開催しました。

その冬至祭のために、詩人の詩人の管啓次郎さんが書いてくださった100年先の未来へ贈る100行の詩、「ふくろうと牝牛の夜」

そして、その詩から画家の笑達さんが描いてくださった一枚の絵。

その詩と絵でカードを製作しました。

今回、「銀河ノコモリウタ:ご注文のお客様先着10名様にこちらのカードをプレゼントいたします。

限定枚数となりますので、なくなり次第終了となりますので、あらかじめご了承くださいませ。

ご希望の場合は、商品選択のプルダウンより、通常盤+「ふくろうと牝牛の夜」カード付き をご選択ください。