シンギングボウル

 

 

シンギングボウルとは?

 

シンギングボウルとは、古くからある楽器のひとつ。
起源については諸説ありますが、チベット僧が瞑想に入る前、精神を統一し、集中を深めるために奏でたと言われています。

スティックでボウルの縁をなぞるように回すと何処からともなく不思議な音色が聞こえてきます。
これはボウルの中で反響した音と音がぶつかり合い、増幅することで発生する倍音と呼ばれる音。
まるで宇宙空間に漂うかのような不思議な音色です。
時には夜の海のように、深い森のように、様々なイメージを掻き立てるこの音色は癒し効果が高く、高ぶった神経を沈めてくれます。
不思議なことに、美しい音色は落ち着いた心で集中しなければ出すことができません。
まるで自分の心を映す鏡のように、イライラした心では雑音が混ざったようで澄んだ音色にはならないのです。
そんな時は美しい音を奏でられるまで回し続けてみて下さい。集中を深め、美しい音を聴けた頃には、イライラしていた心は落ち着き、清く澄んだ心を取り戻していることでしょう。
夜、考え事をして寝付けない時などには非常に効果的です。
現代ではこの不思議な音色と、音と同時に発生する振動を用いて、不安や痛みを和らげるセラピーにも使用されています。
またヨガの前や瞑想など集中を深めたい時にも使われます。

 

 

 

 

シンギングボウルの癒し効果のひみつ

 

 

シンギングボウルの癒し効果のひみつ…それはアルファ波にあります

 

シンギングボウルの音を聴くと、ネガティヴなエネルギーや心の壁を取り除いてくれ、魂が浄化されるように感じます。
時には時間が止まったような、もしくは宇宙空間に浮かんだような、ピースフルで不思議な心地になることがあります。
こういったスピリチュアルにも感じる効能は、実はα波によってもたらされることが判明しています。

α波とは人間の脳から出る、脳波のひとつ。
気分を落ち着かせ、ストレスを抑えることで心身をリラックスさせる脳波と言われています。
脳が活性化され、集中力が研ぎ澄まされた状態でもα波が出ます。
また、自律神経のバランスを取る効果があることがわかっており、現在では免疫力を高める効果を実証するための研究が続けられています。

そんなα波はクラシック音楽のいくつかの楽曲や、ヒーリングミュージックを聴くことで出るとされていますが、シンギングボウルを奏でることで簡単に得ることができます。

シンギングボウルの美しい音色と振動が体を包み込み、α波を出すことで、体を深いリラックス状態にし、調和の取れた心と体を取り戻します。

シンギングボウルであればどんな音程のものでもα波を出しやすくします。ただしあまりに小さすぎる物は掌の上で安定させてまわすのが困難であり、そちらに気を取られてなかなか集中できないため、当店では一定サイズ以上のものをセレクトしています。

 

 

 

 

LIFE IS A JOURNEY!のシンギングボウルについて

 

 

LIFE IS A JOURNEY!のシンギングボウルについて

 

LIFE IS A JOURNEY!のシンギングボウルは、店主が師事しているシンギングボウル奏者、シャヒ氏を通じて買い付けを行っています。
ネパール人であるシャヒ氏は、ネパール国内だけでなく、ヨーロッパやロシアでも活動する奏者であり、セラピストという顔も持ち合わせています。
氏のもとには、世界中からそのセラピーを受けようと人が訪れます。

そんなシャヒ氏がネパール国中を旅して巡り、見つけたボウルたち。
ネパールでは様々なシンギングボウル作家やお店が存在し、現地に行けば簡単に入手することができるのですが、シャヒ氏の手によって選ばれたボウルはどれも音の広がり方や響きが素晴らしく、一瞬で空気を変えてくれるような力があります。

ところでシンギングボウルには、手打ちして作られた物と鋳造された物の二種類があります。
鋳造されたボウルは、完成した同じ鋳型を使うことで、常に安定した品質のボウルを作ることができます。見た目も音程も一定であるという利点があります。ドレミの音階に合わせて揃えたい場合はこちらの鋳造された物がおすすめです。

一方で、職人の手により手打ちされたボウルは品質にかなりのばらつきがあります。
また、見た目もボウルのカーブ具合がそれぞれ異なり、中には少し歪んで見えるような物もあります。

ただ、そんな歪んで見えるボウルでも、卓越した職人の手により手打ちされたボウルでは、他のボウルでは感じることのできない、この世のものとは思えない素晴らしい音色と響きを感じることができます。
また、手打ちのボウルは音の響く時間がとても長く、物によっては鋳造された物と比べ、2倍3倍の時間鳴り続けるものもあります。

シャヒ氏が選ぶのはこういった、極めて品質の良い手打ちのボウルです。

すべてのボウルはシャヒ氏の手により、綿密な音のチェックがされ、その厳しい基準を満たしたものだけをLIFE IS A JOURNEY!にてお取り扱いしています。

ネパールでも最高峰の素晴らしい音と響き、そして振動をお楽しみください。

 

 

 

 

相性の合うボウルの選び方

 

 

相性の合うボウルの選び方

 

シンギングボウルは相性がとても大切な楽器です。
人により、合うボウルがそれぞれ違うのもシンギングボウルの魅力のひとつです。
相性の合うボウルを見分けるには、いくつかのポイントがあります。

一番わかりやすいポイントは鳴らしやすさ。
いくつかのシンギングボウルを試していただくと、すぐ鳴るものと、なかなか鳴らないものとがあります。
合うボウルに出会うと、初めてシンギングボウルに触れた方でもすぐに美しい音を奏でることができます。

次にわかりやすいのが、響きの美しさ。
練習せずとも、最初から雑音が混じらず、澄んだ音色を奏でられる方もいらっしゃいます。

そして、もっとも重要なのが、自分が求めている音であるかどうか、ということ。
安定や落ち着きなどグラウンディングを求められる方は深い低音が美しいボウルを、インスピレーションや直感力を求められる方は高音が美しいボウルを求められる傾向があります。

「実際に音を聴き、イマジネーションが広がりそうな物を選びなさい。それがあなたの体が求めている音だから。」というのはシャヒ氏の言葉。
夜の森、海、星空、宇宙、満月、水の流れ…どんな情景でも構いません。
何かしらイメージが思い浮かぶボウルがあれば、それをおすすめしています。

先に上げた鳴らしやすさと響の美しさに関しては、練習である程度カバーすることができます。
けれど音色は変えることができません。
実際に、「鳴らしにくいけれど時間をかけて育てます」と言って購入された方が、今ではとても素晴らしい音色を奏でていらっしゃることもあります。
一緒に成長していく気持ちになれるボウルであるかどうか、という点が実は最も重要なのかもしれません。

ところで、LIFE IS A JOURNEY!では音階に合わせた選び方をしていません。
人間の心と体には個性があるため、お一人ずつ求められる音も違います。
音階という決められたルールに合わせるのではなく、あくまでお客様ひとりひとりの心と体に合わせていただきたいと考えています。
とはいえ、音階を合わせたボウルは演奏しやすいという利点があります。
それぞれにそれぞれの良さがありますので、お客様が一番大切にされたいポイントは何であるか、という点を念頭に入れてお選びいただければと思います。

ご来店いただける方には実際に鳴らしていただき、一緒に相性の合うものをお選びいたします。
もしもすでに他のボウルもお持ちであれば、ご来店の際にお持ちいただけましたら、ボウル同士の相性もご確認いただけます。

 

 

 

 

シンギングボウルの歴史

 

 

シンギングボウルの歴史

 

シンギングボウルの起源は、はるか昔、チベットの僧侶によって使われはじめました。
瞑想に入る前、精神を統一するために使われたと言われています。
しかししばらくの後、その文化は消えてしまいます。

もう一度シンギングボウルが世に現れたのが200年ほど前のネパール。
チベットでの文化は消えてしまったものの、ヒマラヤ山脈を越えたお隣の国ネパールで、高地の民族が不足するミネラルを補うために食器や鍋として使用していたものが残っています。それらの食器がもう一度楽器として使われ出し、現在ではヨガや瞑想をする方中心に、世界中でたくさんの方々に愛用される楽器となりました。

 

 

 

 

シンギングボウルの素材について

 

 

シンギングボウルの素材について

 

まだチベットで使用されていた頃、チベット人僧侶たちはシンギングボウルを宇宙と自分を繋ぐ装置であると考えていました。
そして、シンギングボウルを作るそれぞれの金属を天体に見立て、太陽をあらわすゴールド、月をあらわすシルバー、水星をあらわす水銀、金星をあらわす銅、火星をあらわす鉄、木星をあらわす錫、土星をあらわす鉛…というように、7つの金属が混ぜ合わされて作られていました。

現代では、安全性と音の響きを考慮し、構成する80%程度を銅が占めています。
残りの20%は作り手によって混ぜ合わせ方が異なり、様々な金属の組み合わせのボウルが存在します。

 

 

 

 

シンギングボウルの演奏方法

 

 

シンギングボウルの演奏方法

 

スティックのぼこぼこした箇所に手を置き、鉛筆を持つように握ります。
ボウルは掌の上に置きます。
指先がボウルに接していると響かないので、手はできる限り開いてください。
指輪を付けている場合、指輪がボウルに当たると雑音が混ざるので、慣れるまでは外して演奏されることをおすすめします。

スティックでボウルの外側の縁を、一定方向に円を描くように擦ります。
少し、強めにスティックを押し当てるのがポイントです。
手に振動が伝わってきたら、もう少しで音が鳴りはじめます。
音が鳴り出したら、その音をどんどん大きく膨らますように育ててください。

一定以上の音量になってくると振動に耐えられず、スティックが弾かれ、雑音がまざることがあります。
そうならないように、ボウルの個性を感じ、それに合わせてスティックをまわすスピードや押し当てる強さを調整してください。
よく耳を澄ませると、音は単一ではなく、たくさんの音が混ざり合っていることがわかります。
その音の中で、一番透き通った部分だけを育てるようにして鳴らしてみてください。
美しい透き通った音が継続して鳴らせられるようになった時、ふと我にかえると、力が抜け、リラックスした状態の心を実感していただけると思います。

 

大切なのはボウルの個性を感じて同調し、美しいハーモニーを奏でられるよう、ボウルとともに成長していくことです。

より一層の効果を感じたい場合は、シンギングボウルを鳴らす前に、ティンシャを鳴らしてみてください。ティンシャはチベット僧が瞑想に入る前に、場の空気を整え、邪気を払うという意味で使用する楽器。使用することで、短時間でより深いところまで導いてくれます。

 

 

 

高音の出し方について

ときどき高品質なボウルにあたると、ふたつの音を出せるボウルが存在します。
通常の低音に加え、高音を出すことができるボウルです。
美しい高音は周囲の人の注意を一瞬でこちらに向けられるような、際立った神聖な音色です。

高音を出す時は、通常よりもぐっと強く、スティックでボウルに圧をかけます。
低音の場合は指先が接しないように気をつけますが、高音の場合は指先がボウルに接してしまっても構いませんので、ぐっと圧をかけることに集中してください。

低音と違い振動が弱いため、兆候なく突然音が鳴り始めます。
そしてどこまでも限りなく育っていくかのように、音が広がっていきます。

ポイントとして、スティックは倒し気味に角度をつけ、ボウルの淵だけを点で接するように回すと高音が鳴りやすくなります。
逆に低音に切り替える時は、スティックを地面に対して直角に立て、ボウルの淵に面が当たるようにします。
ただし、こういった特徴はボウルの個性にもよるので、一概には言えません。
ご自身のボウルに触れ、個性を知り、そのボウルに合わせた回し方を研究してみてくださいね。

そしてこの高音ですが、鳴らすまでに結構な練習が必要です。
ときどき、お客様の中ではじめてすぐに鳴らされる方もいらっしゃるのですが、私個人の経験では音を出せるようになるまで三ヶ月ほどかかりました。

低音と比べてずっと難易度が高い音ですので、焦らず気長な気持ちで練習してみてくださいね。

 

 

 

 

 

ティンシャ

 

 

ティンシャについて

 

  ティンシャはもともとはチベットの僧侶が使う物。
現代でも使用されています。
高音が邪気を払うと考えられており、瞑想に入る前などに場の空気を整えるために使用します。
実際に鳴らしてみると、透き通った高音が頭の雑音をかき消し、すっきりさせてくれます。

チベットの人は朝起きた時に、朝日を浴びながら部屋の四隅で鳴らすそうです。
朝日を浴びながら聴くティンシャの音色は、寝ぼけた意識をすっきりとさせ、部屋を神聖な雰囲気にしてくれます。

また、チベットでは旅のお守りとしても知られています。
旅先の宿で鳴らすことにより、その部屋をリラックスできる空間に整えます。

現代ではヨガや瞑想をされる方に愛用されるティンシャですが、シンギングボウルを奏でる前に使うのもおすすめです。
シンギングボウルを鳴らす前にティンシャを三度ほど鳴らしてから入ると、より深い状態へ短時間でもっていくことができます。

 

 

 

店舗

 

 

シンギングボウルとティンシャの販売について

 

LIFE IS A JOURNEY!ではシンギングボウルを常設で販売しています。
また、年に2〜3回、シンギングボウルに特化したイベント「シンギングボウルの会」を開催しています。
ネパールを年に数回訪れ、ネパール人奏者シャヒ氏に師事している店主により簡単なカウンセリングをさせていただき、それぞれの個性に合わせた相性の合うボウルを、お客様と一緒にお選びさせていただきます。

 

 


 

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