美しい緋色が特徴の盃。

備前焼は釉薬を使わず、良質の陶土で一点づつ成形し、乾燥させたのち、絵付けもせずそのまま焼きます。
この赤い色はその窯の中で、炎の当たり方によって出来上がったもの。

この焼けは窯変と呼ばれる、巻きを窯の中に入れる滝口の下近辺でしか焼けないものです。
俗に灰かぶりとも呼ばれています。

丸く抜けがあり、その縁周りの緋色。

これはこちら側を下にして窯の床に置かれています。

この丸い抜けの模様は床に直接置くと動いて傷になる恐れがあるために、道具土で団子を作り、その上に置いた跡。

炎と土が作り出した模様だと思うと、自然が作り出した深い味わいに心を打たれます。

また備前焼は見た目の美しさだけでなく、料理やお酒など、中に入れる料理をより一層美味しくさせてくれるのも重要な要素のひとつ。

お酒を入れて長時間置くと、内部の微細な気孔により通気性があるため、よりこくのある、まろやかな味にしてくれます。

お水やお白湯ですら美味しく感じるから不思議です。

また保温力に優れているため、暖かい飲み物も冷たいものも、どちらも美味しくいただけます。

そして備前焼のもう一つの大きな特徴が、使えば使い込むほどに美しくなっていくこと。
何度も使って洗ううちに、表面の細かい凹凸の角が丸くなっていくため、より落ち着いた味わい深い表情へと変わっていきます。

心地よい土の触り心地を感じながら、美味しいお酒をお楽しみください。

サイズ:8cm ×高さ3cm